Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

『ゾウの時間 ネズミの時間』、仏文科の授業のこと

僕は学部時代はフランス文学科、いわゆる仏文科で学んでました。

1年生の時、フランス語のある授業で、担当の先生が本をよく紹介してくれました。その中でも印象に残っていて、でも、まだ読んでいなかった本。

 

ゾウの時間 ネズミの時間

本川達雄 (著)、中公新書、1992年

 

あれから20年近く経った今、ようやく読んでみました。

ちょっと前に大学図書館に注文し、今日、借りてきたのです。

読書に取れる時間も限られているので、拾い読みですが。

 

動物は、サイズによって体感する時間が違い、大まかに言うと

「時間は体重の1/4乗に比例する」そうです。

つまり、体重が16倍なら、時間の流れ方は2倍になるそうです。

 

ただ、ここで「時間の流れ方」という主観的な表現を使っていますが、

著者の方が説明するところによると、体重が16倍になると、

時間の長さに関わる現象が2倍になる傾向が強いそうです。

例えば、鼓動の速さが2倍遅くなったり、寿命が2倍になったり、

血が体内を巡る速さが2倍遅くなったり、、、などです。

 

内容も興味深いですが、仏文科で学んでいた頃を懐かしく思い出しました。

この本をすすめてくださった先生、、、失礼ながら名前を覚えてないのですが、

まだどこかで教鞭を取ってらっしゃるのでしょうか。

 

先生が『ゾウの時間 ネズミの時間』とホワイトボードの右上に書いた光景、

漠然とですが、なぜか今でも覚えています。