Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

博論の最終版を提出

2014年5月13日
もう数日前のことだが、この日は僕にとってとても大切な日だった。

午前9時半頃にパディントン駅に到着。10時前の列車でオックスフォードに向かう。オックスフォードに近づくにつれ、風景がのどかになっていく。

11時頃にオックスフォードに到着。まずは僕のカレッジに向かい、郵便物をチェックする。"Leave to supplicate" が入っていた。これは、博士論文が大学によって認められたことを示す書類。この書類が発行されれば、博論の最終版を大学図書館に所蔵してもらえる。今日オックスフォードに来たのは、この最終版を提出するためだ。

12時から13時までは先生の勉強会に参加し、13時から14時までは先生方とランチに行った。その後、14時半に King's Arms というパブで今村君と合流。パブでサイダーを飲みながら近況報告をする。途中、僕はパブを抜け出し、近くの製本ショップへ。

先週、PDFで博論の最終版を送っていたのだ。お店に入ると、テーブルの上には博論が山積みになっていた。僕の博論も3部置いてある。この製本ショップに来る度に、いつか、僕の博論も製本されてこのテーブルの上に積んであるのかなと想像していたのだ。

無事に製本された博論を受け取り、パブに戻る。必要書類を記入し、今村君と一緒に Examination School へ。ここで、先ほど記入した書類などと一緒に博論を提出した。そしてカウンターで、博士号に関する書類を頂いた。

今村君は先に研究室に戻ったので、僕はカレッジに行き、更新していた学生証を受け取った。博士号を取得したからもう学生ではないのだけれど、少し前に学生証の更新を依頼していたので、それを受け取ったのだ。

この日はたまに雨が降っていたが、カレッジにいる時には素晴らしく晴れていた。St. Catherine's College で学究生活を送ることができて本当に良かった。

4時過ぎに研究室に戻り、研究室の方々にご挨拶をした。B教授もいらっしゃったので、近況報告ができて良かった。その後は今村君の研究に関してディスカッションを行っていたら、あっという間に6時過ぎに。6時半に近くのスペイン料理屋に移動し、ビールを飲み始めた。今村君の友人やそのお知り合いの方が数名来てくれて、皆で美味しいタパスを囲んで和やかに話をした。スパニッシュの後は僕の好きなバー Freud に移動し、カクテルを楽しむ。僕は列車の時間があるので、9時頃にお暇した。

ロンドンのフラットに戻ってきたのは11時過ぎ。とても大切な一日となった。

これで、晴れて「博士号」を頂くことができた。日本での修士課程も合わせると、8年以上に及ぶ大学院生活が終わったのだ。今まで、とても多くの方々に支えられてきた。学問の面でも、それ以外の面でも。心よりお礼を言いたいです。

無事に博士号は取得できたが、研究者としては博士号を取れて初めてスタート地点にたったようなもの。今後、面白い研究ができるように、そして充実した教育も行えるように頑張って行きたい。