Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

ハリーポッター・ディナー

オックスフォードには30以上のカレッジがあるが、一番有名なカレッジの一つは「クライスト・チャーチ (Christ Church)」だろう。特に『ハリーポッター』での魔法学校のダイニング・ホールのモデルになったことで、人気観光スポットの一つとなっている。

クライスト・チャーチのホールは、僕が友人に頼まれてオックスフォードを案内する際にはほぼ必ずリクエストされる。なので、僕はもう何回もこのホールを訪れているが、このカレッジの学生では無いのでこのホールで食事をしたことは無かった。

ミーハーな僕は、ハリーポッターの雰囲気を味わいたいと思い、友人の Harvey に頼んでホールでのディナーに誘ってもらった。

6時過ぎまで Oriental Institute で研究発表を行い、その足でクライストチャーチへと向かう。7時に Tom Tower の前で Harvey と待ち合わせ。ガウンを纏った Harvey が現れ、まずはバーで軽く一杯。本来ならワインを飲むのが一般的なのだろうけれど、喉が渇いていた僕は迷わずビールを頼んだ。研究発表もなかなか良くできたのでその分ビールが美味しい :)

ビールは Harvey がごちそうしてくれた。ディナーも恐らくごちそうしてくれることになるのだろうと思い、F&M の紅茶とカナダで買ったチョコレートをプレゼントした。

7時過ぎにディナー開始。いよいよハリーポッターのダイニング・ホールに入り、着席!写真奥に見える一段高い場所にあるテーブルは「ハイテーブル」と呼ばれ、主に教授陣などがここで会食をする。メニューは僕らが座るテーブルよりも格段に豪華だし、ワインなども供される。まあ、オックスフォードの伝統(そして、階級社会!)を肌で感じられるシステムですね。

Harvey の友人を紹介してもらい、和やかに盛り上がっていると前菜のスープが登場。パンプキンスープだ。

この日のメインはフィッシュアンドチップス。「ガウンを纏いながら伝統あるホールで食べるディナーのメインがフィッシュアンドチップスか!」と心の中で軽くツッコミを入れたが、なかなか美味しかったです。ちなみに、Harvey からはホールの雰囲気は良いけれど、料理の方は期待しないでねと言われていたのでした。

デザートにはロールケーキのようなものが出てきた。カスタードクリームをかけて頂いた。

デザートを食べた後は、少し早めにホールを出る。まだ話し込んでいる人も多い。

これで、「オックスフォードでしてみたいこと」のうちの一つを体験できた。Harvey どうもありがとう!

今回ディナーに誘ってくれた Harvey は、来年のアカデミックイヤーからニューヨーク大学でのポスドクが決定したそうです。おめでとう!9月までに博論を仕上げることが条件になっているとのことだけれど、彼のことなら大丈夫だろう。

さてさて、今は夜の7時になるところ。今夜の課題は3つ。明日の授業の準備・確認をすること、オックスフォードの先生から頼まれている仕事を行うこと、そして週末に締め切りの論文の執筆を進めることだ。今夜も張り切っていきましょう!