Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

ロンドンの思い出:カムデン・タウン

僕はロンドンで合計で2年近く住んだ経験がある。一度目は、2007年6月から2008年9月まで、二度目は2014年1月から7月までだ。

一度目は、僕がロンドン大学修士課程に在籍していたころ。初めての海外暮らしは、ロンドンのカムデン・タウンという街だった。そこにロンドン大学の寮があり、そこからキャンパスまで毎日通っていたものだ。そこで知り合った友人たちは、今でもとても仲の良い人たちばかりだ。最近このブログに登場したタクやジュンやパイも、その当時のメンバーだ。

ロンドンに来たばかりの時は、正直、イギリスがあまり好きになれなかった。人が親切で無いと感じたり、お店などのサービスが悪いと思ったからだ。しかも当時はポンドが250円という高騰した時代で、マックなどは超高級品の時だ。おまけに僕の英語はあまり通じなく、そして相手の言っていることも良く分からず、色々と苦労した。

しかし「住めば都」とは良く言ったもので、次第にイギリスの良さが分かって来てた。イギリスを去る時には、物淋しささえ感じた程だ。あの時は、確かパディントン駅までタクとジュンが見送ってくれたのだ。高騰したポンドにも関わらず、タクがWalkersというポテトチップス(塩味)とコーラを買ってくれたのを覚えている。

二度目にロンドンに住んだのは、オックスフォードで博士論文のディフェンスを終えてからだ。ロンドン大学で非常勤講師として半年間働いていたので、その間にロンドンに住んでいたのだ。

この時はカムデン・タウンではなく、ロンドン・ブリッジの近くのフラット。ロンドン大学時代の友人である堀田氏の紹介で、彼のフラットに居候させてもらった。そこで、堀田氏の彼女であるいつかちゃんと再会し、タブ氏に会い、ユリカとも知り合えた。本当に楽しい半年間だったな。

ということで、何だかんだ言って、僕はロンドンが好きです。今年の7月にイギリスを去ったわけですが、去る前に懐かしいカムデン・タウンを訪れたのです。その時に撮った写真をずっとアップしようと思っていたのですが、せっかくなので今日アップしたいと思います。

それでは、7月上旬にカムデン・タウンを訪れた時の雑感を思い出しながら、写真を交えて振り返りたいと思います。

☆            ☆            ☆

日付けは忘れたけれども、2014年7月上旬。イギリスを去る前にカムデン・タウンを訪れたいと思い立った。ずっとカムデン付近に住んでいるタクに連絡し、食事をすることに。

タクとの待ち合わせはプリムローズ・ヒル。ロンドンが一望できる小高い丘だ。僕が2008年にロンドンを去った時に最後に訪れた場所もカムデン・タウンだった。

プリムローズ・ヒルでゆっくりした後は、夕食をしようということになった。ここで候補にあがったのは、ベルゴかウッディー。どちらも懐かしいレストランだけれども、特に思い出深いウッディーに行くことにした。

ウッディーはカムデン・タウン駅前にあるケバブのお店。僕がロンドン大学に在籍している時には、よくここでチキン・ケバブをテイクアウェイして寮の部屋で食べた。タクと来ることもよくあったな。お店は改装されていて、以前よりも綺麗になっていました。

今回もチキン・ケバブを注文 :)

食後は、僕たちが住んでいた寮に行ってみることにした。カムデン・タウン駅前からウッディーの前の通りを徒歩で10分弱くらいだろうか。途中、大きなセインズベリーというスーパーの前を通る。ここで良く買い物をしたな〜。

さらに進むと、オーバーグラウンドのカムデン駅がある。高架下をくぐり、さらに直進する。

寮の付近まで歩くと、懐かしいお店が見えてくる。テイクアウェイの中華屋さん。タクとは何回かここでチャーハンなどを持ち帰ったことがある。可愛い中国人の女の子が働いていた気がする。隣のお店はインド系のオフライセンス(日本でいうコンビニのようなもの)だ。確かイギリスで初めて品物を買ったお店はこのオフライセンスで、ジュンと一緒にこの辺りを散歩した時に「ミルキーウェイ」を見つけて感激して買ったのでした。

その反対側には、かなりファンキーなローカルな床屋さん、Sam's Unisex がある。黒人の理容師さんが電話で友だちと話しながら "Hey, what's up, man?" などと雑談しながら髪をカットされるお店だ。僕はロンドンに来たばかりの時に長い髪を坊主に近い長さまで切って周りのみんなから大不評だった。僕が髪を切ったのはこの Sam's Unisex だという噂がたったのだけれど、実はその近くにある別のローカルな床屋で切ったのでした。

ここまで来れば学生寮は目の前。入り口のところに佇んでいるのはタクです。僕の部屋は一階の角部屋で、タクはよくここから「とおるちゃん」と呼び、僕は窓を開けてそれに応えていたのでした。

ここの学生寮の敷地には、三つの寮があつまっている。一番手前にある赤の建物が Ann Stephenson で、ここには修士論文を書いている時に住んでいた。ちなみに、タクは修士課程の間はずっとこの Ann Stephenson に住んでいたのだ。火事事件などの色々な事件があるが、まあ長くなるので別の機会に。

二つ目の建物は Ifor Evans Hall で、僕が修士課程に入って修士論文を書く直前まではここに住んでいた。この寮だけは食堂がついており、"Yeah?" という口癖のおばちゃんがいたのを覚えている。ちなみに金曜日の夜はいつも Fish and Chips が出ていました。所謂、Fish Friday です。

最後に三つ目の建物が Max Rayne Hall で、ここは院に入る前に語学学校に通っている間に住んでいました。語学学校時代の友人とは色々な思い出がある。ヨシとか、ヨーコーとか、ユカとか、、、色々あったな〜 :)

夜も更けてきたので、駅に戻ることに。帰り際、寮の近くにあるカーペット屋の前を通る。ここのカーペット屋さん、お客さんが入っているのを見たことがない...

カムデン・タウン駅まで戻ると、駅前のパブに人が増えていた。特に思い出深いのは Camden Eye というパブで、ご飯を食べた後の二次会はここの二階に行くことが多かった。なぜか Kissing Room という名前の部屋だったが、今はもう無くなっていた。

いや〜、今でも色々思い出すなあ〜。楽しいロンドン・ライフでした。今日の記事はかなり長くなってしまったな〜。今までで最長じゃないだろうか。僕の個人的な思い出を述べたでけでしたが、読んで下さった方がいたら、どうもありがとうございます :)