Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

焦りと寂しさ

韓国に着いてから、焦りを感じている。もちろん、初めての韓国での生活とか、初めてのフルタイムでの仕事とか、いろいろ「初めて」があるせいなのだけれど、どうやら焦りの根本にあるものの正体が分かった。

韓国語だ。

韓国語ができなくても、日本語と英語を使うだけでここで生活していくことはできる。でも、その分、物事が煩雑になったり、周りの方々に面倒をかけてしまうことが多い。

今日、授業の後に日本人の同僚の先生と話した時に、「授業は週に二回だし、来週は大学は休みだし、寂しくないですか?」と言われた。特に寂しいと感じていなかったので「そんなことないですよ〜。今学期は授業数が少ないので、今のうちにできる限り研究を進めておきたいです。」と答えたのだけれど、、、今日夕食をポツンと一人で食堂で食べている時に、ふと「寂しいな」と思った。周りでは大学生が楽しそうに話している。しかし、何について話しているのか、もちろんサッパリ分からない。結局、寂しさの根底にあるのも、「僕は韓国語ができない」という事実なのだ。

今の調子でこのまま韓国に数年住んでも、恐らく韓国語の力はほとんど伸びないだろう。例えば、このままただ生活しているだけだったら、3年後に韓国語の試験の一番簡単な級を受けても合格できないだろう。

そんなことを考えている時に、ロンドンで知り合ったMちゃんのことを思い出した。Mちゃんはイギリスに来て、語学学校で英語を頑張っていた。「英語ができるようになりたくて勉強してるけれど、私ちょっと焦っている」と言っていたが、僕は「何も焦ることないのになあ」と思った。でも、今ならMちゃんの気持ちが分かる。

このままズルズル行くわけにはいかない。毎日、数時間は韓国語を勉強することを日課にしたい。大学では週に一回韓国語教室があるそうなので、そちらにも参加したい。学期が終わったら、毎日ソウルまで通って韓国語のクラスに参加したい。

でも、今学期中は自習を中心に進めなくてはならない。寂しさを紛らわすためにドラマ『ヒーロー』を観始めたところなのだけれど、やっぱりやめた。今から宿舎の前にあるカフェに行って、韓国語を勉強して来よう。勉強が終わったらお風呂に入って、論文を少し読んで寝ようと思う。

まずは、韓国語だ。