台湾5日目:旧友との再会
11月25日
僕がオックスフォード二年目の時はカレッジの寮に住んでいたが、一緒のフロアに住んでいた10人はとても仲が良かった。僕は角部屋に住んでいたが、隣に住んでいたのは台湾の女の子 P-chan だった。
P-chan はオックスフォードで MBA を取得し、今は台湾で活躍している。今は台北に住んでいるそうだが、出張がとても多いのであまり家には帰れないそうだ。
今回、台湾での学会が決まるとすぐに P-chan に連絡をとった。当初は「アメリカ出張のために会うのは難しいかも、、、」という状況だったのだが、その出張がキャンセルされ、無事に再会の運びとなったのだ。
P-chan から何を食べたいか聞かれたので、僕は『地球の歩き方』に乗っていた「吉品海鮮(信義)」で飲茶がしたいとリクエストしたら、P-chan が11時半にお店を予約してくれた。
ちょうど11時半にレストランに到着。結構な高級レストランだ。ジャケットを着ていて良かった(笑)まだ P-chan は来ていなかったので、椅子に座って待つ。数分後、懐かしい面影がレストランの入り口に見える。あ、P-chan だ!!
もう二年ぶりだろうか。抱擁を交わし、お互い席につくなり懐かしい会話が始まる。しかしまずはメニューを決めなければ。P-chan にお任せして、飲茶のメニューをいくつか頼んでもらった。下の写真は大根を揚げたもの(正式名称は覚えてません...)なのだが、、、サクっとかじると中から甘みある大根がとろけて出て来て絶妙のお味でした。できれば大根がとろけ出るところを写したかったのだけれど、あまりの美味しさに撮る前に食べ終わってしまいました。
ふと中華三大珍味のことを思い出した。確か「フカヒレ」と「ツバメの巣」と、、、もう一つは何だっけ。P-chan に聞くと、「アワビ」だという。ああ、そうだ!
僕が「折角だから中華三大珍味も試してみたいなあ」と言ったら、P-chan 曰く「ツバメの巣はただ単に珍しいだけで、特にオススメしないな〜」と言われた。メニューを見ると「フカヒレのスープ」が目に飛び込んで来たので、「じゃあ、これが良い!」というと頼んでくれた。P-chan は最近はフカヒレは食べないようにしてるとのことで、僕だけ一人で堪能 m(_ _)m フカヒレスープは思ったよりアッサリとしていて、上品な味でした。
飲茶と言えど結構食べたのでもうお腹がいっぱい。。。でも、もう少しだけ追加しようということになり、アワビが乗っているシュウマイをチョイス!やった、これで三大珍味のうち二つを制覇 :) シュウマイ自体はそんなに大きくはないのだけれど、味がとてもしまっていて、食べ応えがあった。
そしてデザートはカスタードクリームが入ったお饅頭。このレストランの名物らしい。『地球の歩き方』でもフィーチャーされている。割るとクリームがとろ〜りと出てくる。3つ頼んだが、優しい P-chan は僕に二つくれました :)
食事も一段落したので、お会計を済ませようと思ったら、P-chan がごちそうしてくれました。とても恐縮してしまったが、そのホスピタリティーとフレンドシップに感動した。いつか恩返しをしたい。
食後は「台北101」という超高層ビルへ。全長 509.2m だそうです。ドバイのあの建物に抜かれる2007年までは世界第一位の高さを誇っていたそうです。
台北101の中にはオフィスの他にショッピングモールなどがあり、見ているだけでとても楽しい! Alain Mikli や Dior などを「見学」しました。「ショッピング」というよりは「見学」です(笑)
そろそろ展望フロアに行こうということになり、P-chan が僕の分までチケットを購入してくれた。展望フロアは89階にあり、そこまでは世界最速エレベーターで上昇する。なんと時速60キロ以上!89階から眺める台北市。
台北市のユニークなところは、均整のとれた街並があるすぐ側には山があり、その山の向こうには海が広がっていることだ。89階から辺りを眺めると、街と自然の共存がリアルに伝わってくる。
台北101を出た後は歩いて「誠品」に向かう。以前は書店だったらしいが、今ではフードコートやショッピングモールなどが充実して、スタイリッシュなデパートとして機能している。フードコートを見て歩いた後、そこのカフェでお茶をする。暫しの談笑の後、P-chan とは別れる時間になった。
とても名残惜しかった。貴重な時間を割いて僕と会ってくれた P-chan に心よりお礼を言いたい。本当に楽しかった一時。P-chan という素晴らしい友人を持つことができて、そして彼女とこうして再会することができて、その幸運に感謝したい。
P-chan と別れた後、僕はフードコートにあった鉄板焼き屋さんで夕食をとった。松坂ポークをチョイス。ビールを二杯飲んでほろ酔い気分になり、そして P-chan のことを想って少しセンチメンタルな気分にもなった。台湾がますます大好きになった夜なのでした。