Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

勉強法 (1):授業の聴き方

今日、勉強法について漠然と考える機会がありました。自分の勉強法を整理し直し、より効率的な勉強法を身につけたいとい思ったので、今日から数日間に渡って僕の勉強法について書いて行きたいと思います。

ここでいう「勉強」とは、「本を読むことで(場合によっては計算などを実際に紙上で行うことで)知識や考え方を身につけること」に限定します。より具体的には、人文系の大学院生が研究を行う過程で知識や考え方を身につけることを想定しています。

そうは言っても、ここで述べることは、他のバックグラウンドで勉強されている方々(例えば、大学受験のために勉強している高校生や、資格試験のために勉強している方)の勉強法と相通じるところもあるように思います。

このブログを読んで下さっている方で「もっと効率的な勉強法がある」とか「こうした方がより有益」などのご意見がありましたら、ぜひシェアして頂けると嬉しいです。

今日のテーマは、「授業の聞き方」についてです。
そもそも、この記事を書こうと思ったのはTさんと「授業の聞き方」について簡単なchatをしたことが理由の一つです。Tさんがアメリカで大学院生をされていた頃は、毎回の授業で熱心に note-taking をされていたと伺いました。授業の内容をきちんとノートにまとめておかないと、課題や試験の準備をする際に問題が発生するそうです。

これは、ほぼイギリスの大学院にも当てはまると思います。周りを見渡してみると、イギリスでも授業で大勢の学生が講義内容をきちんとノートにまとめ、課題や試験前にはそれらを基に準備を進めていると思います。つまり、イギリスでも note-taking はとても重要なアカデミック・スキルの一つとされています。

そんななか、僕は講義で note-taking をした記憶はほとんどありません。じゃあお前は授業中にボーっとしているのかというと、決してそういうわけでもありません。まあ、そういう時もあったかもしれませんが(笑)

何をするかというと、ハンドアウトに集中します。この理由は、講義内容の大部分がハンドアウトにまとめられており、note-takingをしてもハンドアウトの内容と劇的に異なるということは無いと思うからです。(僕が受けた講義のほとんどが、要点が整理されたハンドアウトを配布してくれました。)

そして、note-taking をする代わりにハンドアウトに書き込みをします。ただ、この「書き込み」をするのも次の2つの場合のみです。

1. 僕が知らない事柄が話題になった時。
2. 現在は覚えているが、時間が経つと簡単に忘れてしまいそうな事柄が話題になった時。

なぜハンドアウトへの書き込みを最小限に押さえるかというと、後で復習のために見返す時の情報を少なくしたいからです。実際にきちんと復習をしようとすると課題文献を読み直す事になるので、ハンドアウトは要点のみが整理された媒体であって欲しいのです。

ただ、こんな僕でも note-taking をする時があります。それはハンドアウトが存在しない集まりに出席した場合です。そういう時には、全体の議論の内容をできる限り簡潔にまとめれるように努めます。(そうしないと、翌日には内容がすっかりと抜けてしまうので。)

ということで、僕はハンドアウトにやたらと依存する傾向があり、note-taking はほとんどしません。しかしその一方でほとんどの学生が note-taking をしているのは事実なので、note-taking をすることによってのみ得られる効果もあるのではと思います。例えば、「自分自身で内容をまとめることで、より理解度が増す」という効果があるのかもしれません。

Note-taking のエピソードなどがありましたら教えてもらえると嬉しいです。それを聞いて僕も翻って note-taking をするようになるかもしれません。