Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

ギリシャ十二日目:古代に思いを馳せる

2013年4月3日

昨日までのサントリーニとはうってかわって、アテネは歴史を感じる街だ。あまりにも違うので異国に来た感じさえ持った。夕方前に無事にホテルにチェックインする。一息ついたらすぐに外出。アクロポリスを目指す。

中学の歴史の時間に、パルテノン神殿について勉強したのを覚えている。ようやく実物を観ることができるのだ。アクロポリス駅に到着し、出入り口を出て少し歩くと、すぐにアクロポリスが眼前に現れた。チケットを買おうとしたら学生は無料らしい。一気に丘の上まで歩いて行った。

パルテノン神殿は僕が予想していたよりも大きく、迫力がある。

せっかく写真を撮ったのだが、カメラの調子が悪い。左上に黒い点が写ってしまう。レンズに傷やごみはついていないようなのだが、これは何なのだろう。今度カメラに詳しいタクに聞いてみよう。

そしてアクロポリスは「丘の上の都市」と言うだけあり、見晴らしが素晴らしい。こんなに密集した都会の真ん中に古代の遺跡があるなんて。。。

神殿の周りで数時間費やした。『地球の歩き方 ギリシャ』で掲載されているギリシャの歴史入門を読む。僕は中高生の頃は世界史をしっかりと勉強していなかった。(〜4世、〜皇帝、、、とか正直覚えきれなかった。)でも、遺跡を目の前にするともう一度歴史を学びたいという思いが生まれてくる。

アクロポリスで有名なのはパルテノン神殿だが、他にも見所は沢山ある。例えばエレクテイオンだ。

屋根を支えている六体の乙女像はレプリカで、本物はアクロポリス博物館と大英博物館に所蔵されている。大英博物館では数年前に実物を観たことがあるが、イギリスに帰ったらまた改めて観てみたい。

アクロポリスを観光した後は近場のレストランでタコのグリルとピーマンの揚げ物を堪能。ちょうど日が落ちかかっていたので、もう一度アクロポリスに戻ってみた。もう閉館していて入れなかったが、高台から観るアテネの光景は素晴らしかった。

この壮大な風景にあう曲は何だろうと考え、oasis の壮大四部作(と僕が勝手に読んでいる)曲を聴くことにした。つまり、“Don’t back look in anger”、“Stand by Me”、“Don’t go away”、“All over the World” の四作品だ。今思えば The Verve の “The Bitter Sweet Symphony” や Coldplay の “Viva la Vida” なんかも聴けば良かったな。

ところで、oasis は日本では「オアシス」と言われているが、イギリスで「オアシス」と言っても通じない。「オエイシス」と発音しなければ伝わらないのだ。僕は以前、「UKロックが好きで、中でもオアシスが最高だな」とイギリス人の友だちに言ったが、まるで伝わらなかった。

さて、アクロポリスから oasis に話がそれてしまったが、一部改修されていると言え、紀元前の建築物と文化を目の当たりにすることができて、とても貴重な一日となった。

ホテルに帰って窓から外を観たら、なんとホテルのテラスからもパルテノン神殿を観ることができた。もう一つ嬉しいのは、バスルームにバスタブがついていること。久しぶりにゆっくりと湯に浸かることができた。癒される。