Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

ある夏の日、川沿いを歩く

ここ数日、奇跡的に快晴が続いている。今日の最高気温は29度。明日はなんと、31度にもなるらしい。しかし、気温が高くても湿度は低いので、汗はほとんどかかない。

今日は一日中家で勉強している予定だったのだが、この陽気に釣られ、外出することにした。

僕が今住んでいるフラットは、川沿いに面している。こんな晴れた日には、近所を散歩するのがとても心地よい。写真を沢山撮ってきたので、時系列順に掲載しながら、今日の散歩の軌跡を辿ってみたい。

まず、散歩の出発点は僕のフラット。

すぐ真向かいには、川が流れている。この川に沿って小道があり、遊歩道のようになっている。

一分程歩くと、分かれ道。左に行けば鉄道の駅、右に行けば運河。当然、ここは右に曲がる。

曲がるとすぐに、小さな橋が見えてくる。こじんまりとした木の橋だが、落ち着いた雰囲気を感じる。

鳥たちが日光浴をしている。

橋を渡ると、川の流れに沿って新しい道が展けてくる。川沿いには沢山のボードが停泊している。中には、デッキの上でワインを飲んでいる家族もいた。微笑ましく、かつ羨ましい。

川沿いを5分程歩くと、もう一度橋を渡る。橋の上からだと、停泊中のボートが一望できる。

橋を渡ると、Jericho という地区にでる。ここは、オックスフォード中心部の北側に位置する、ポッシュなエリア。

「樹木とベンチ」という構図だけで絵になる光景。さすが Jericho です。

少し路地を入ったあまり目立たない所に、隠れ家的なパブがある。"Old Bookbinders" という名のパブ。

実はこのパブに来たのは2年ぶり。内装は全く覚えていなかったのだが、とても素敵なパブだった。雑貨が店内の随所に飾られている。

カウンターには Pimm's の文字が。Pimm's とは、その名の通り Pimm's というリキュールに果物などを入れて作る飲み物。イギリスでは、夏の代表的な飲み物だ。こんな陽気な日には Pimm's がよく合う。

勉強するつもりでパブに来たのだが、この陽気を言い訳にして Pimm's を注文する。勉強の都合上、2杯目はレモネードにしておいた。これだけで数時間居座ってしまった。

普段、「何かの目的のために歩く」ということはあっても、「歩くという目的のために歩く」ということはあまりない。でも、こんな晴れた日には、歩くために歩くことの心地よさと爽快さを改めて確認できる。

イギリスは、もうしばらく快晴が続くそうだ。明日はロンドンから Akina ちゃん御一行様がお見えになる。一緒に街を歩くのが楽しみだ。