Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

教師として悩んでいたら、平井堅を演奏することになった。

先週に中間試験があった。僕の中間試験では日本語の会話を行なったのだけれども、学生さんとの会話の内容を録音させてもらった。これは、録音した会話を聴き、試験当日につけたスコアが適当であったかを確認するためだ。

試験が終わって数日後に聴き直したのだが、自分の声を聴いたら非常に気持ち悪かった。一般に、自分の録音した声を聴くと気持ち悪いものだが、それを超越している。本当に気持ち悪い。

何がそんなに気持ち悪いかというと、僕の話し方だ。(これは、録音しているかどうかは関係ない。)

僕を知っている人なら分かると思うけれど、僕と話しをした人にはかなりの高確率で「物腰が柔らかいね。」「かなりソフトだね。」と言われる。僕のことを褒めてそのように言ってくれる人もいれば、別の意図を持ってオブラートに包んでそのように言う人もいる。

普段から非常にソフトなのに、僕は授業をする時は更に輪をかけてソフトになる。所謂 teacher-talk みたいなものなのだが、それが本当に気持ち悪い。今回、録音した会話を聴いて痛感した。なんか、もうショックを通り越して、学生さんに申し訳ない気がしてきた。こんな先生から日本語を習っているのか、、、と。

学会発表の時、特に英語で発表する時は、テキパキと力強く話せている(と思う)のに、、、日本語で授業をすると大変だ。。。

学生さんは嫌悪感を抱いているのかなあと思たら、なかなか寝付けない日もあった(苦笑)

そんなことを考えていたら、今日、学生さんよりメールが。「文化祭で平井堅の『瞳をとじて』をピアノで演奏して下さい」とのこと。この曲はきちんと弾いたことは無いが、即決した。音楽を通して学生さんと有意義な交流ができたら良いなあ。いやいや、もちろん一番は有意義な授業をすることが大切なのですが、学外活動でも有意義な時間を共有できたらと思うのです。