Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

DFC 先生とのクリスマス・イブ・ランチ

本日はクリスマス・イブ。この大切な日に、僕がオックスフォード一年目でお世話になったスーパーバイザーである DFC 先生がランチに誘って下さった。

12時に学科のビルで待っていると、先生が車で迎えに来て下さった。そして The Manor at Weston-on-the-Green でランチ。丁寧に整えられたガーデン、伝統的ながらも所々にスタイリッシュなセンスが光る建物。ただ素晴らしいの一言に尽きる。900年の伝統を持つ、由緒正しく格式の高いレストランだ。

ロビーには暖炉とクリスマスツリー。暖炉の暖かみって優しいね。

お客さんは少なく、僕らが通された部屋には他に誰もいなかった。陽の光が差し込む静かな空間に、ボリュームを抑えたクリスマス・ソングが BGM として流れてくる。

料理は3コース。前菜にクラブ、主菜は確か partridge、デザートにはカカオ70パーセントのチョコレートクリーム。

ランチをごちそうになりながら、博論の口頭試験や先生の最近のご研究について話した。美味しいランチと楽しいお話で気づけば数時間が過ぎていた。

レストランのガーデンを散歩し、その後は先生のオックスフォードのご自宅に招いて頂いた。お茶をごちそうになり、奥様とお兄様にご挨拶させて頂く。とてもラブリーなお宅で、先生のご家族の幸せな雰囲気が伝わって来た。

DFC 先生はとてもジェントルマンかつフレンドリーで、学生のために多くの時間を割いて下さる。実は DFC 先生のご専門と僕の研究領域は必ずしも一致するわけではないのだけれど、その分より広い視点から研究面について多くのアドバイスを頂くことが出来た。研究面だけではなく、英語についても、そしてパーティーのドレス・コードなんかについても教えて頂いたことがあったっけ。

先生と初めてお会いしたのはオックフォードに入学する前だった。僕がロンドン大学修士課程に在籍していた頃にオックスフォードの博士課程に出願したのだが、その時に面接の通知が届き、DFC 先生と現スーパーバイザーの両先生とインフォーマルなミーティングを行ったのだ。

無事に合格を頂いたのだが、諸事情によりその年は合格を辞退し、日本に帰国した。そして翌年もう一度オックスフォードを受験し、なんとかイギリスに戻ってくることができたのである。そして、僕の博士課程の生活が始まった。これが2009年10月のこと。

それから4年の歳月をかけて博論を執筆し、そして提出した。これが2013年10月のことだ。そしてその2ヶ月後の今月には、無事に博論の口頭試験をパスすることができた。今日、そのことを DFC 先生に直にお伝えてできて本当に良かった。

DFC 先生、どうもありがとうございました。良いクリスマス・イブになりました。