Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

オックスフォード・図書館巡り(第1回)〜ハリー・ポッターの舞台にて〜

カレッジの郵便物受けに封筒が入っていた。封を切ると、僕の博論が examiners に送られた旨を知らせる手紙が入っていた。思わず背筋がピシっと伸びる。

カレッジを後にし、久しぶりに図書館に行くことにした。今朝読んでいた論文が historiography に関するものなので、歴史を感じる図書館で勉強したいと思い立つ。いつも言ってますが、僕は形から入る方なので(笑)

オックスフォードの小さな街には100以上の図書館があると言われているが、その中でも一番由緒あるのはボドリアン図書館だろう。創立は1602年だそうです。

ボドリアン図書館 - Wikipedia

お昼過ぎまで降っていた雨が止み、平日ではあるが観光客の姿も多い。

この建物に入ると、すぐ真っ正面に Divinity School の部屋がある。一般の訪問者は入り口でチケットを買わないと入れないのだが、オックスフォードの学生は学生証を見せれば無料で入ることができる。ゲストも無料で連れていけるので、オックスフォードに友人が遊びに来てくれた場合にはここへ案内することも多い。

この部屋はハリー・ポッターの撮影のロケ地にもなったらしい。どうやら、ホグワーツ魔法魔術学校の医務室のようだ。僕は最初の二作しか観ていないのだけれど、このシーンはあったかな。また見返さないと。。。

階を上がると重厚なコレクション・ルームがある。世界に一冊しか無いような大変貴重な本が多数収められている。部屋の内部は写真撮影は禁止なので、外から一枚。

僕の研究はこのような貴重な蔵書と縁がないので、自習スペース(Reading Room と呼ばれる)へ移動して論文を読む。自習用の部屋は沢山あるが、奥の方の部屋まで行くと、あまり人がいなくて集中できた。

窓越しには、ラドクリフ・カメラが見える。この建物も、ボドリアン図書館の一部だ。

ラドクリフ・カメラ - Wikipedia

今日読んでいた論文は、僕の former supervisor が2007年に執筆された論文だ。フッサールなどの現象学者の「時間」の概念が出てきて、少し懐かしい気分になった。僕が大学生の頃(原著ではなくて新書などの入門書であるが)フッサールなどを少し読んでいた時期があったっけ。

たまには図書館で勉強するのも良いなあと思った。まあ、家で勉強するのが僕は一番好きだけど。明日は恐らくロンドンに行くと思われるが、その翌日以降は何日か図書館で勉強してみるのも良いと思う。「オックスフォード・図書館巡り」としてブログに綴る予定なので、乞うご期待です!