この時期、オックスフォードでカーネーションを見かけたら
一年のこの時期には、オックスフォード大学の卒業試験が行われている。試験を受ける学生のドレスコードはサブファスクだ。
サブファスクとはオックスフォード大学の正装。男性であれば黒のスーツに白いシャツ、白い蝶ネクタイをつけ、ガウンを羽織る。これが通常のサブファスクだが、試験シーズン中には黒と白の正装に彩が添えられる。胸元に、カーネーションをさすのだ。
カーネーションの色は、白、ピンク、赤の三種類。この色分けは、試験の日程に応じて選択される。試験一日目は、学生は白のカーネーションを胸元に飾る。二日目はピンク、そして最終日の三日目は赤となる。
花屋さんに行くとカーネーションのコーナーがあった。早速、ガウンを着た学生が購入していた。サブファスクにカーネーションを添えるという慣習が今でも息づいているということに、オックスフォードの伝統を感じます。