Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

ギリシャ七日目:ヒッチハイクを試みる

ネット環境が整わずにブログを更新できないでいた。ということで29日のことを。

2013年3月29日
学会最終日。しかし、洗濯のためにクリーニング店を訪れなければならないという実際的な理由と、どうしてもピタゴリアという街を訪れたいという至極個人的な理由で、学会には行かなかった。

午前中に洗濯物を預け、夜にまた来る旨を伝える。そして銀行でポンドをユーロに両替し、お昼ご飯。魚屋さんが店頭で海産物をグリルしてくれていた。僕はオクトパスを頼んで食べる。塩味が効いていたが、塩を入れたのは見ていない。恐らく、これは海の味なのだろう。

午後2時のバスでピタゴリアへ。かの有名なピタゴラス生誕の街だ。そういえば、「三平方の定理」を学校で学ぶ前に、既に母から教わっていたことを思い出す。

海辺の小さな街だけれど、街全体が世界遺産として登録されている。晴れていて良かった。

まずはピタゴラスさんに会いに行った。

海辺のベンチで昼寝をしていると、人の声が。起きたら、学会の人だった。(この人たちも学会を抜け出してきたのか!)グループに混ぜてもらい、一緒に教会を観に行った。

教会の前で別れ、僕は海辺を散歩した。バスが夕方の5時20分に来るというので、5分前にバスが来るという場所に着いた。5 分が過ぎ、10分が過ぎ、、、20分が過ぎた所でおかしいと思った。バス停の前のバーで飲んでいたおじさんに聞いてみると、「バスは僕が待っている前を通過し、少し停まり、そのまま通り過ぎた」と。僕はただただ “Really!?” としか言えず。僕の前を通過する車は一応注意して見ていたはずなのだが、おかしい。。。「おじさん、酔ってバスらしきものを見たのでは?」、、、なんてさすがに言えず。

でも、とりあえずもう最終バスは無い。さて、どうしよう。おじさんが、「ヒッチハイクしなよ」と進めてくれた。いや、それだったらタクシーを使うよ〜、と思ったのだけれど、一応トライしてみることにした。

サモス・タウン行きの道路に立って車を待つ。一台来たが、人が大勢乗っている。やはり、運転手さんだけが乗っている車を狙いたい。そうこうしているうちに、ちょうど運転手さんだけの車が来た。。。来たのだが、躊躇してしまい合図をできず。

ヒッチハイクって緊張するな。まあ、慣れたらそうでもないのかもしれないけれど。そういえば高校時代の友人が大学で「ヒッチハイク部」というのに入っていたというのを思い出した。彼は長野県に住んでいたが、会社の面接のために東京へ行く時もヒッチハイクで行ったという強者。到底僕には真似できない。

また一台車が来た。運転手の方だけが乗っている。よし!と思い、勇気を振り絞って合図を出す。車に乗っていたおばさんは苦笑いをしながら通り過ぎて行った。

おばさんの苦笑いを見て、「僕はいったい何をしているのだろう」と自分自身に苦笑いする。はい、タクシーを使いましょう。ヒッチハイクは断念してタクシー乗り場を探し、そこからタクシーで無事にサモス・タウンまで帰った。