Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

lattice...

色々あって、数日間ブログを放置してしまった。

今日読んでいる論文は実に難しい。ついに lattice が出てきてしまいましたよと。見慣れない演算子が多数出てきて、混乱中ですよと。定義が多く、例が少ないですよと。フラットメイトの Judith が純粋数学専攻だから質問したいのだけれど、今は不在。早く帰って来てくれ、Judith よ!

ここ数日、自分の無学さに呆れてしまっている。もう博士課程3年目も終わる頃なのに、こんな程度の学力と経験で良いのかと。呆れるというよりも、最初は情けなさを感じ、その感情は次第に恐怖に変わってきた。

今までの学生生活の中で、自分の(学問に関する)能力と経験に関して不安を持ったことは幾度となくある。ただ、そのような不安を感じることはあっても、勉強を続けることで、その不安は消えていく。しかし、別のきっかけで不安を再度感じ、また勉強することで乗り越える。このプロセスは単純な「ループ」ではなく「スパイラル」だ。つまり、最初に感じる不安よりも次に感じる不安の方が質が高く、それは、この過程を繰り返すことで自分が成長できていることを示している。

上のように書くと、健全な道を歩んでいる気がするが、必ずしもそうとは限らない。博士課程で研究を進めている以上「成長すること」は当たり前であって、問題は「どの程度成長できているか」だと思う。

つまり、「スパイラル」を経て成長していくことは当たり前であって、問題は「博士課程3年目という時期を鑑みて、今の僕の能力と経験は充分かどうか」ということだ。低いハードルを設定すれば、答えは「充分」かもしれない。でも、僕が設定したハードルで答えを出すと、残念ながら「不十分」になるだろう。

もう一度初心に戻り、自分の無学さを自覚して、こつこつと頑張っていかなければならないな。とりあえず、 lattice の論文に戻ります。