Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

「教える」ということ

今日は teaching に関するセミナーに出席した。参加した学生がそれぞれ8分間の模擬授業を行った後、全体討論を行った。

今回のセミナーに出席するにあたり、teaching に関する論文などをいくつか読んだ。論文は示唆に富んでいたけれども、teaching のような実践的な事柄に関しては、一人で論文を読むだけでなく、「実際に自分で授業をして、それを基に討論をする」というステップを踏まないとなかなか身に付かないものだと思う。

模擬授業を行って改めて感じたことは、大きく分けて3つ。

1.「教える」ことの楽しさ
2.「教える」ことの難しさ
3.「教える」ことの怖さ

こう箇条書きにしてしまうと簡単だけれども、teaching を行う者にとっては終身的なテーマだと思う。

8分間という短い時間だったけれど、授業をさせてもらえてとても楽しかった。とりあえずの反省点としては、次のようなものがある。

1. ユーモアなどを交えながら、もっと楽しい雰囲気を作る
2. より大きな声で、はっきり・ゆっくりと話す
3. 出席してくれている学生の方々の理解度を逐次考慮する

逆に評価できる点としては、僕の模擬授業に参加してくれた方々から次のような指摘を頂いた。

1. ハンドアウトと授業進行の双方において、授業の流れが構造化されている
2. 問題の提示やアイコンタクトなどを通して、生徒とのアクティブな関係を築いている
3. 概念などを教える際に、「インフォーマルな定義→例→フォーマルな定義」というプロセスを経ている

これらの点を中心に据え、より良い授業を提供できるように心がけたい。2時間半ほどのセミナーだったがあっという間に終わってしまった。有益なセミナーを取り仕切ってくれた Sandra に感謝したい。

セミナーはお昼過ぎに終え、久しぶりに G&D でランチを取ることにした。いつものように、Pastrami Bagel を注文! 本日も美味。