Oxonian’s

韓国の大学で働いてます。EBSラジオ『たのしい日本語』も担当中です。

モロッコ旅行記2(3月20日:サハラ)

3月20日
夜中に目が覚め、ふと外に出てみる。月が出ている。そうか、砂漠にいるのか。

なんとも言えない幻想的な光景に目を細めながらも、旅の疲れからか、またテントに戻る。

朝5時過ぎ、携帯のアラームが鳴る。皆、眠い目をこすりながら、テントから出る。

一同、「はっ」とする。だって、眼前が砂の世界なわけだから。昨晩は真っ暗だったので、自分が砂漠にいることを、本当の意味では実感していなかった。まだ夜明け前だが、そこが砂漠であることが五感を通して伝わってくる。

興奮冷めやらぬうちに、テントの近くにある砂丘を目指し、歩き出す。歩く。ひたすら、歩く。

途中、靴は砂で一杯となる。

着いたーーー!!!

って、まあこうなりますよね。良く頑張りました。モロッコの夜明けは近いぜよ。

一息ついていると、そろそろ日の出の時間となる。一同、息をのんでその瞬間を待ちわびる。

そして、、、

昇ったーーーーー!!!

太陽の昇る速度は、思ったよりも早い。数分後には、こんな感じに。

そして、さらに数分後。陽は完全に昇る。

「感動で心と体が震える」というのは、きっとこのような時の状態を言うのだろう。ただただ純粋に、雄大な景観に圧倒される。

陽の光で明るくなった頃、また歩き出す。

陽光を背景に佇むYちゃん。

一刻一刻と表情を変える砂たち。

遠くでは、早くもラクダが歩き出す。

テントに戻ると、ミントティーが用意されていた。朝焼けの後のミントティーは、心と体に沁みる。

世界は、もう完全に明るい。

ただただ、突き抜けて青い空。陽の光で煌めく砂。砂漠の一日の始まりだ。

今日はどんな一日になるのだろうと、心の高ぶりを押さえきれない。

ここまで書いて、ようやく朝食の時間(笑)ちょっと長くなってしまったので、この続きはまた今度。読んでくれてありがとうございます!